「咲季はしっかり者だから、大丈夫」 最期の時、私は母とゆびきりをした。ゆびきりげんまん。そう呟く母の言葉に私は首を振る。置いていかないで。ひとりにしないで。泣いて縋りつく私を置いて、母は笑顔でこの世を去った。 母と交わした約束を守るため、私…
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